Prologue

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Prologue―百鬼夜行―

時は現代。舞台は東京。
街を闊歩するは、人のみに在らず。

何千年もの間、人は鬼と共に在った。
人に害を成す鬼を滅するため、術師の群れは組織を成す。
筆頭泉谷(いずみや)。
陸原(ろくはら)。蛇草(はぐさ)。二宮(にのみや)。焔村(ほむら)。戸木(へぎ)。鳥落(とりおち)。

終わらない戦いに、彼らは一つの真実を見出す。
鬼を完全に滅することは敵わず、ただ共存の道あるのみ。
だがその真実は封印された。

鬼を忌む人。
人を見下す鬼。

真実を告げるには、まだ人は幼く未熟だった。

人と鬼の争いは続いた。
人と鬼との共存を模索していた術師たちは、やがて一つの結論に辿りつく。
怨気への感受性の高い子供達に、脆い異界との特異点を守らせること。

怨気への感受性は17歳でもっとも高まり、その後は年齢を重ねるごとに低下していく。
多くの術師達は幼き頃から鬼に対峙し、その経験を以て戦い続けている状態だった。

やがて東京のある場所に、ひとつの学校が作られる。
その場所こそ東京の特異点であり、術師たちによる六芒星の陣の中央に位置していた。

だが、子供達のなかにはその高い感受性を持つが故に鬼に目をつけられやすく、自ら、または近しい人を害された者も少なくなかった。
学園に集う生徒や教師は複雑な思いを抱えながら、今日も学園で仮初の平和を暮らす。